サムホール調整をしないと上達しない?
投げているとすぐに親指が痛くなってしまう…
ボールを持つだけで力が入ってしまう…脱力なんてできるの?
そんな疑問にお答えします。
本記事の信頼性
この記事ではサムホール調整の重要性について書きたいと思います。
サムホールのあるべき姿は?
サムホールの調整は千差万別で人それぞれ正解が違います。
その理由は指の太さ・手の骨格・指の骨格・指の質・握力の違い…etc列挙していけばキリがないたくさんあります。
しかしながら、求めるものは同じです。
- 極力小さい力で持てる
- 抜ける
- 怪我が無い
この3つの要件を満たしてあなたの指に合うような調整をしましょう。
サムホールを調整しないことによるデメリット
①フォームが安定しない
正しいサムホールの調整を出来ていないとボールを落とすまいと力を込めて握ることになります。
必要以上の力で握ることによって
- 手に力が入る
- 手に力が入ると手首に力が入る
- 手首に力が入ると肘に力が入る
- 肘に力が入ると肩に力が入る
- 肩に力が入ると首に力が入る
と半身全体に力が入り「力に頼ったフォーム」になります。
②抜けが安定しない
リリースのタイミングは肩の真下、腕が垂直に下に向いた瞬間に抜けるようにメジャーリングされています。
しかしながら、サムホールの調整を正しくされていないとスイング中に「ボールを落とすまい」と、握っています。
そうして握った状態でリリースを迎えると抜くという動作を力でする必要があるため、抜け具合が毎度変わります。
また、「緩いのに抜けない」という矛盾が発生します。握り癖といいますね。
③球速回転数を阻害する
どのトッププレイヤーを見ても必要最低限の力で弧の径を大きく使い推進力を生みだしています。
しかしながら、サムホールの調整が不十分で握らなければ振れないような状況だとどうでしょうか?間違いなく弧が小さくなるはずです。
わかりやすく例えると
- 高いところに置いてあるものを取ろうと手を伸ばしているとき
- 下に落ちた消しゴムを取ろうと手を伸ばしているとき
より遠くの位置に手を伸ばすときには「脱力」していませんか?
- 握力測定器を強く握っているとき
- 固い福神漬けのビンを開けようとするとき
力を込めたとき手首・肘・肩まで強張って体全体が堅くなりませんか?
そういった必要以上の力によって弧が小さくなり、ボールに伝えるエネルギーは小さくなることを理解してください。
④痛い・怪我・変形
これが一番かもしれませんね…
痛いことが普通だと思っていた。
タコだ出来ることが当たり前だと思っていた。
と言いながら親指が酷く変形している年配の方を何人も見たことがあります。
そのような方のサムホールの中身を見てみるとやはりサムホールの調整が一切されていませんでした。
生活に支障が出る前に正しい調整をしましょう。
サムホール調整が正しくできていることのメリット
①無駄な力を使わない
サムホールの調整が正しくできていれば必要以上に力を使う必要がありません。
どのスポーツでも「脱力」と言いますが、ボールを持つという最低条件の動作のうちに力が入らないようにホール調整しなければなりませんね。
②再現性の向上
スイングも、リリースも握らないで持てていれば再現性が高くなります。
特にリリースは力ではなく自然とリリースのタイミングが訪れるので、リリースのタイミングを自分で作る必要がなくなります。
③球速・回転数の向上
再現性が上がるだけではなく球速・回転数・球質の改善も見込めます。
ジュニアでも大人に負けないくらい強いボールを投げる子がいますよね?
サムホールの調整方法
サムホール調整の王道な一般的な調整を紹介します。
ここからあなたに合うオリジナルな調整を見つけてください。
用意するもの
- インサートテープ(画像のはレジェンドスター社 プレミアムインサートテープ3/4in)
- テープ剥がし(マイナスドライバーでも代用可能だけどできれば専用のほうが良いです。)
必須のものじゃないけど黄色いのは「サムベルベッティ」といって親指の隙間を埋めるものです。
腹側のテープの貼り方
サムホールの内側には滑り止めのテープを張るようにしましょう。
私はシリコン素材の滑らないノンスリップテープは手汗で滑ってしまいますので布タイプの一般的なインサートテープを張っています。
くれぐれも滑る素材のテープは腹側に貼らないようにしましょう。
腹側のテープはスパンが変わっちゃうから1枚しか張っちゃいけないって教わったんですけど本当ですか?
確かに昔はそのような教えはあったけど、張ったほうが投げやすいなら張ったほうが良いね!
投げやすくするために張ってるんだから!
ちなみにアメリカでは日本とは逆で腹側にテープを足すことを推奨してるんだ!
理由は、親指の太さは腹側で変わっていくからだってね!
細くなったり、太くなったりは背中側ではなく腹側で変化しているので、むしろ腹側に張ったほうが適正なスパンになるということだね
背中側のテープの貼り方
親指の隙間を埋める調整をしていきます。この調整の具合でフィット感がかなり変わります。
親指の隙間を埋めるとボールとの接地面がより増えて摩擦も増えて少ない力で握ることが出来ます。
接地面が少ないと、ホールの中で握らなければならない箇所が集中してしまい、怪我や大きなタコの要因になります。(特に親指の内側)
親指ってどれくらいキツくすればいいの!?
基本的にはテープは投げるのに支障が無い程度で出来るだけ多く貼ってくれ!
まずはキツく作ってみて、1枚ずつ剥がして調整してみてほしい。
逆に貼れそうであれば、1枚ずつ足していってくれ!
ちなみにこのブログの筆者は親指だけを入れて肩の高さまでスイングできるくらいキツくしてるらしいぞ!
中には緩く調整するほうが好きって人もたくさんいるから、自分が投げやすい調整を見つけてくれ!
横に貼るべきか否か
基本的にサムホールの横は貼らないことの方が一般的です。
サムホールの横は抜けに大きく影響するので横をきつくし過ぎると指を痛めてしまいますので貼るのであれば慎重な調整が必要です
サムホールのサイズが大きすぎると縦だけではなく横の調整も必要だと思っています。
私の場合、かなり指の太さが変わるタイプなので、横の調整を行っています。
最後に
テープをキツく調整してないのに抜けなくて怖い!
今まで調整してこなかった人は、ボールを落とすまいと握力のみで持っていたから「握り癖」がついてる可能性があるね!
まずゆっくり投げて徐々に慣れていく必要があるよ!
楽しくボウリングをするためには「痛み」「怪我」等は避けなければなりません。
そのために正しいサムホールの調整は必須です。あなたに合ったサムホールの調整を探してみましょう。
参考までにいろいろなテープ調整を紹介した動画も貼っておきますので、是非ご参考ください。
https://www.youtube.com/watch?v=_k8j9A8ZfFA
今回は以上です。